洗濯業務の救世主となるか?!衣類乾燥サーキュレーターの導入の決め手と使ってみた率直な感想

REVIEW

直原家の洗濯事情

衣類乾燥サーキュレーター、通称「サキュタ君」が我が家にやってきたのは
本業が繁忙期真っ只中の2021年12月初旬のことである。

冬本番を迎えると、着用する衣類の厚さや量自体が増加するのは自然な事で、よって毎日の洗濯業務の負担は3割増し(嫁・ふじこ調べ)になる。
直原家の物干し台は2階にあるため、1階に設置している洗濯機から、洗い終わった洗濯物を取り出し、ハンガー類に衣類をセットして、それらを物干し台へ持って階段を昇るという作業を、ハンガー類の数だけ往復する必要がある。

脱水しているとはいえ、水分を含んだ冬物衣類を持って階段を昇るのはなかなか重労働であり、また乾いた衣類を取り込むのにも干した時と同じ回数の往復を余儀なくされる。

「この昇降運動がなければ洗濯業務へのストレスは半減するのに!」というのは、夫婦二人の共通認識であった。

平日で2~3往。復週末ともなれば、寝具類も追加されて更に倍以上の階段昇降運動を要求される。
嫌な未来予想図。

そこで新しい物好きの旦那・かかしが、会社でも使っていてその効果を絶賛する衣類乾燥サーキュレーターの導入をもちかけてきた。

ほんまかいな?!みるみる服が乾く魔法の箱とな

かかし曰く「畳一畳分のスペースにぎっちり洗濯物を干していても、みるみる服が乾いていく魔法の箱」がこの正式名称サーキュレー式衣類乾燥除湿機IDJーI50、通称「サキュタ君」である。

ほんまかいな。

にわかには信じられないが、もしそれが事実なら是非ともその効果を我が家でも発揮して欲しいところである。

家のお金で大きい買い物(5000円以上)をする場合、必ず確認する直原家規定「本体購入予算」「保管場所の確保」そして「維持費」の3項目について検討しつつ、個人的なリスク(後述)をとってまで導入を切望する旦那・かかしの熱意に押される形でついにサキュタ君をお迎えすることが決定した。

「大きい買い物」の定義は世帯によって変動するかと思いますが、直原家では5000円前後が目安です。

(1)「本体購入予算」→直原家では、電化製品の購入・買替を目的として毎月3000円を積立している。同額程度の物品の買い替え予定はないかなども確認が必要。

(2)「保管場所の確保」→1つ買ったら1つ処分が基本ルール。扇風機や石油ストーブなど、期間限定でしか使用しない製品の場合、オフシーズン時の保管場所の確保が必須。サキュタ君は、除湿モードをオフにして普通の送風機としても使用可能なので、元々あった扇風機を処分して通年使用の電化製品として使用することにした。

(3)「維持費」→最重要検討項目。フィルターやバッテリー等の交換が必要かどうかも要チェックする。サキュタ君のランニングコストは、主に電気代。

サキュタ君の製品仕様

サキュタ君の消費電力は590Wという事なので、平日毎日8時間(タイマー設定MAX時間)稼働させた場合、電気代は約4000円と算出。(電気代の算出方法は、後半にまとめてます!)

1週間1000円。

う~ん、手放しに安い!!とは言えないが、やりくりすれば何とかならない額でもない。

さて、どうしたものか。

旦那・かかしからの提案

この微妙なランニングコストになかなか購入に踏み切れない中(およそ1ヶ月)
旦那・かかしから「もしサキュタ君をお迎えするなら、洗濯は毎日俺が干すよ!」発言が飛び出す。

ま、まじか…、どれだけ新しいもの好きよ。
しかも「とりあえず、俺が個人的に買うから使ってみて良かったら家からお金出してくれれば良いよ」とな。

お試し無料、気に入ったらお金払ってね方式。
サブスク?富山の薬売り??

実際に使ってみた感想

洗濯物の乾き具合

購入前のカカシの証言・「畳一畳分にぎっちり干した洗濯物がみるみる乾いていく」は実際に使ってみて断片的に感じる事ができた。

断片的というのは、「除湿:強」「風力:強」「首振り角度:90°」のMAX設定で8時間以上稼働させた時にはじめて畳一畳分にぎっちり干した洗濯物の乾燥に至ったわけで、一晩の経過時間を「みるみる」という表現が正しいかどうかは一考の余地がある。

ただし、直接風があたる部分に限っていえば「みるみる乾く」はあながち間違いでもない。

直原家の室内乾燥には、洗濯機が設置されていて物干しワイヤーを張っている脱衣所スペースを使用しているだが
ワイヤーに干した洗濯ハンガー群とサキュタ君の設置場所的に、干した衣類の全てにまんべんなく除湿の風を当てる事は難しい。
が、直接風があたる面積が広いサキュタ君付近の洗濯物に限っては、1~2時間程度で確かに大体の湿り気はとれているのである。

そもそもメーカーが謡っているスピード乾燥の条件が「部屋の広さ6畳相当」「室温20℃」「湿度70%」「衣類の量 約2.0kg相当」(Tシャツ3枚・Yシャツ2枚・パジャマ1組・下着7枚・靴下2足・タオル3枚)を「除湿:強」「風力:強」で稼働させた場合なのである。

アイリスオーヤマの商品情報ページより(https://www.irisohyama.co.jp/circulator-dryer/ddc-50/)


「部屋の広さ2畳」「室温10度以下」「湿度不明」「衣類量 約5.0kg相当」で稼働した場合で、スピード乾燥を求めるのも酷だろう。

ランニングコスト

導入にあたって、一番懸念していた維持費。
ひと冬使ってみたけれど、フィルター交換など特にないため維持にかかる費用はもっぱら電気代だけだった。その電気代はサキュタ君を導入した事でどれくらい上がったか過去の電気代請求額と比較した結果、おおよそ4000円程度増といったところなので購入前の予想消費量を大きく上回ることはなかった。

ちなみに、この電気代というのがなかなか曲者で、同じ家電を同じ時間使用しても気候条件等で電力消費が変動してしまうため単純に昨年対比で検証という事ができず、気象データや過去5年間に遡っての電気代請求額を調べるハメになった。
(単純に昨対で検証してパニックに陥ったエピソードはまた別の機会に紹介する。)

衣類乾燥サーキュレーターは、除湿機としても使用可能なので、じめじめする梅雨の時期のカビ対策にも活用できる。また除湿を伴わないサーキュレーター単体として、冷房の空気を循環させる役目を担うこともできるので、まだまだ活躍の機会がありそうだ。

とはいえ、やはり熱を発生させるタイプ(デシカント式)除湿機なので、消費電力は大きい。
一般的な6畳用のエアコンで500W前後なので、もう一台エアコンを導入するようなものである。

通年で月々4000円の電気代上乗せはなかなか苦しい直原家では、なにがなんでも一晩で乾かす必要がある洗濯物(時々保育園から持って帰ってくるぴーすけのおねしょシーツや翌日に再度使用する仕事着など)や日中でも洗濯物が乾きづらい雨季、冬季の期間中などに限り電気代を食う除湿モードでの使用を予定している。

まだしばらくは、洗濯物を伴う昇降運動に精を出す日々が続きそうだ。

ちなみに、サキュタ君は限定使用となったため、購入時条件だった「かかし・洗濯物おれ全部干すよ宣言」もまたかかしの気が向いた時限定となりましたとさ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました